SD_bl short

□cute boy...
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ああ…好きだなぁ。

いつもいつも、チャチャをいれると突っかかってくる。
最初はムカムカしてたけど…たまに見せる、素直なところがかなり可愛いって、思った。
だから余計にしたくなる。


「どあほう」

「んーだーとー?!!」


殴ってくるときは手のかかる猫のようで、キーキー言ってくるときは
子供のサルのようだ。
流川は無表情ながらもいつも花道を見るたびにそう思っていた。

部活の練習時間を終えて、体育館にいつものように残ろうとすると
花道も今日は個人練習をするらしい、反対側のリングを使って
練習を始めようとしていた。

最近覚えたゴール下でのシュート。
正直言って、かなり上達は早いと思った。
フォームも、高い身長からくりだされるシュートはかなりキレイだ。
けれど、ここで誉めると図に乗るのがオチである。

流川は自分は自分と決め、3Pシュートの練習をしていると
ふと後ろに視線を感じ、振り向く。
すると、花道がボールのかごの横からこそこそと覗いていた。
目が合うとバレたと思われたくないのかまた個人練習に戻る。
不思議に思ったが、とりあえず様子を見ようと再び3Pシュートの練習を続けていると
また視線を感じた。いたたまれなくなった流川はかごに近づき
いきなり花道を体育館の床に押し付けて顔を明るみに出した。


「なにやってんだ、どあほう」

「な、なんでもねえよ!早く続きやれ!しかもどけー!!」


その焦りようは何でもなくないだろ、と流川は心の中で突っ込んだ。
そして、意地悪なことを思いついた。


「言わねえなら、ずっとこのままだぞ」

「んなっ…」


花道の上に軽く馬乗りになって、腕を体育館に押さえつける。
一種の制服欲を覚えたがこんなところでサカっていてはいけないと
思い流川はこの状況を楽しんだ。

流川が花道から目を一回もそらさないため
花道の顔はだんだんと赤くなり、次第にしどろもどろになっていく。




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